2014.11.12更新

萬松寺(万松寺)

        万代不動

所在地 愛知県名古屋市中区大須3丁目
位置 北緯35度9分32.85秒
東経136度54分16.88秒
山号 亀岳林(きがくりん)
宗派 曹洞宗
本尊 十一面観音
創建年 天文9年(1540年
開基 織田信秀
正式名 亀嶽林 萬松寺
萬松寺(ばんしょうじ)は、愛知県名古屋市中区大須にある曹洞宗寺院山号は亀岳林。寺号は万松寺とも表記する。
天文9年(1540年)、織田信秀により織田氏菩提寺として那古野城の南側に建立された。開山には信秀の叔父にあたる雲興寺八世・大雲永瑞和尚を迎えた。当時は現在の中区錦と丸の内2丁目・3丁目にまたがる広大な寺領を持っていたが、慶長15年(1610年)、名古屋城を築く際に小林邑(現在の大須3丁目)に移建した。
移転後も尾張徳川家朱印寺として篤く信仰され、亜相源敬公大夫人霊廟(徳川義直高原院の廟)が置かれるなどしていたが、幕末頃から徐々に衰退。大正元年(1912年)に37世・大円覚典和尚が寺領の山林の大部分を開放することを決断し、開拓された町は現在の大須3丁目となって、萬松寺は再び賑わいを取り戻すこととなった。
しかし、1945年昭和20年)3月12日名古屋大空襲で大須も焦土と化し、本堂が再建されたのは平成に入ってからである。大須一帯の大地主でもあり、万松寺ビルなどを保有している。