2015.01.18更新

乾坤院

        大通智勝佛

所在地 愛知県知多郡東浦町大字緒川字沙弥田4
位置 北緯34度58分38.36秒
東経136度57分38.52秒
山号 宇宙山(うちゅうざん)
宗派 曹洞宗
寺格 中本山別格地
本尊 大通智勝如来
創建年 文明7年(1475年
開基 水野貞守
正式名 宇宙山 乾坤院
札所等 四國直傳弘法大師 第十五番
文化財 絹本著色弁財天像、絹本著色諸尊集会図、正法眼蔵写本(県有形文化財)
山門、堅雄堂、総門、水野忠政・忠善座像(町有形文化財)
水野家四代墓所(町史跡)
乾坤院(けんこんいん)は、愛知県知多郡東浦町にある曹洞宗寺院で寺格は中本山別格地。山号は、宇宙山(うちゅうざん)。
室町時代中期の文明7年(1475年)、緒川城初代城主水野貞守によって水野家菩提寺として建立された。徳川家康の生母である伝通院が4代水野忠政の娘であり、同寺でも供養されている事から、江戸時代には尾張徳川家の庇護を受けた。
乾坤とは八卦で言う所の西北と南西の方位を表し、緒川城から見て西方(乾と坤の間)に造られた事からその名が付けられたと伝えられている。また、乾坤が「天と地」をも意味することから、山号を「宇宙山」としたと由来される。
貞守は親交のあった逆翁宗順を乾坤院の開山に迎えたが、逆翁は自らの師であり漢学者としても知られた川僧慧済を勧請開山として自らは二世となった。川僧は開山の2か月後に没し、実際には乾坤院に来ることはなかった。
明応年間、出陣時の必勝祈願のために、伏見から緒川城内へと勧請された稲荷神で、現在は乾坤院のすぐ隣に位置している。なお、知多民話「狐の嫁入り」の発祥の元となったとも伝わる。