2016.02.18更新
飛鳥寺
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止利佛師作丈六釈迦
御詠歌
所在地
奈良県高市郡明日香村飛鳥682
位置
北緯34度28分43.14秒 東経135度49分12.64秒
山号
鳥形山
宗派
真言宗豊山派
本尊
釈迦如来
(飛鳥大仏、重要文化財)
創建年
6世紀末頃
開基
蘇我馬子
正式名
鳥形山 安居院(現在の公称)
別称
法興寺、元興寺(共に旧法号)
札所等
新西国三十三箇所
9番
聖徳太子霊跡
11番
文化財
銅造釈迦如来坐像(重要文化財)
飛鳥寺(あすかでら)は
奈良県
高市郡
明日香村
にある
寺院
である。
蘇我氏
の氏寺で、日本最古の本格的寺院でもある法興寺(仏法が興隆する寺の意)の後身である。本尊は「飛鳥大仏」と通称される
釈迦如来
、開基(創立者)は
蘇我馬子
である。山号を鳥形山(とりがたやま)と称する
[1]
。現在の宗派は
真言宗豊山派
。
飛鳥寺には複数の呼称がある。法号は「法興寺」または「元興寺」(がんごうじ)であり、平城遷都とともに今の奈良市に移った寺は「元興寺」と称する。一方、蘇我馬子が建立した法興寺中金堂跡に今も残る小寺院の公称は「安居院」(あんごいん)である。『
日本書紀
』では「法興寺」「元興寺」「飛鳥寺」などの表記が用いられている
[2]
。古代の寺院には「飛鳥寺」「山田寺」「岡寺」のような和風の寺号と、「法興寺」「浄土寺」「龍蓋寺」のような漢風寺号(法号)とがあるが、
福山敏男
は、法号の使用は天武天皇8年(679年)の「諸寺の名を定む」の命以降であるとしている
[3]
。「法興」とは「仏法興隆」の意であり、
隋
の文帝(
楊堅
)が「三宝興隆の詔」を出した591年を「法興元年」と称したこととの関連も指摘されている
[4]
。
馬子が建立した寺院と、その法灯を継いで飛鳥に現存する寺院「安居院」とを含め「飛鳥寺」と呼称する。なお、国の
史跡
の指定名称は「飛鳥寺跡」である。
飛鳥大佛