2016.09.27更新

弘安寺(中田観音)


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       十一面観世音

所在地 福島県大沼郡会津美里町
米田字堂ノ後甲147
位置 北緯37度30分8.2秒
東経139度49分21.3秒
山号 普門山
宗派 曹洞宗
本尊 十一面観世音菩薩
正式名 普門山 弘安寺
別称 中田観音、中田の観音さま
札所等 会津三十三観音30番
会津ころり三観音
会津六詣出
文化財 旧観音堂厨子、
十一面世観音菩薩及び
脇侍立像(重要文化財)
弘安寺(こうあんじ)は、福島県大沼郡会津美里町にある曹洞宗寺院。山号は普門山。観音堂があり、一般に寺院名よりも中田観音として呼ばれることが多い。
弘安寺別当中田観音は会津ころり三観音の一つである。本尊の十一面観世音菩薩は文永11年(1274年)長者江川常俊が娘の菩提を弔うために鋳造された。寺は弘安2年(1279年)に建立され、年号をとり弘安寺と称した。重要文化財の旧観音堂厨子は寛永19年(1642)〜慶安元年(1646年)に観音堂が修復された際に堂外に出され、現在は保存庫に納められ、弁財天が祀られている。
十一面観世音菩薩と2体の脇侍(地蔵菩薩不動明王)は観音堂内に祀られており、 三体とも国の重要文化財に指定されている。三体とも金銅仏で、写実的なその完成度から当時の最高傑作と言われる。一般的に十一面観世音菩薩を本尊とする場合、脇侍は毘沙門天と不動明王の配置になるが、中田観音の場合地蔵菩薩と不動明王になっている。十一面観世音菩薩が鋳造された縁起からと考えられる。
地元では「中田の観音さま」として親しまれており、細菌学者野口英世の母シカが深く信仰し毎月参篭して月参りをしていたことでも有名で、英世が大正4年(1915年)に帰国した際、母と恩師を連れ9月15日にお礼参りした写真が境内に残されている。 又、会津藩主代々の祈願所であった。