2015.04.27更新

三蔵稲荷神社

       三蔵稲荷神社

所在地 広島県福山市丸之内1-8-7
位置 北緯34度29分32.2秒 東経133度21分39.8秒
主祭神 --
創建 江戸時代初期
三蔵稲荷神社(さんぞういなりじんじゃ)とは広島県福山市丸之内の福山城北側にある稲荷神社である。
境内には本殿、社務所のほか能舞台がある。福山市民の間での認知度が高く、また毎年ミス三蔵稲荷を選ぶコンテストが行われることでも有名である。 祭神は宇賀魂大神猿田彦大神・大宮女大神。

現在、書籍等でよく言われるのが、「初代福山藩主水野勝成の行列にいつ頃からか謎の侍が護衛に付き、名を尋ねると”城の北側に住んでおる三蔵と申す”と言い去った事に勝成が感銘を受け以後手厚く祭った」という内容の話であるが、現実的に考えれば藩主に正体不明の人物が護衛に付くことはありえず、これは阿部氏の時代(江戸後期)に福山藩が金を江戸に運ぶ際に担当者の夢枕に祭神が現れて”我は城内稲荷の神三蔵なり、道中無事に江戸に着くよう守る”と言った言い伝えが元になっているようである。
しかし、そもそも江戸時代の三蔵稲荷とは城下南部の御茶屋(現在の南小学校周辺)にあった稲荷社のことであり、江戸時代の現在地は二の丸の敷地内で神社は存在していなかった。そのため、御茶屋跡が破壊される明治末期頃(境内の石灯篭などの年号は明治30年になっている)に城下から現在の場所に移されたようである。ただし、上記のように伝承が錯綜しているのが現状で正確な由来についてはよくわかっていない。