2014.05.06更新

高山陣屋

高山陣屋(たかやまじんや)は、江戸幕府飛騨国直轄領として管理するために設置した代官所飛騨郡代役所(陣屋)。現在の岐阜県高山市八軒町に置かれた。

現存建物

  表門・門番所、一〜四番蔵・九〜十二番蔵、書物蔵。郡代役所は玄関・吟味所・御役所・大広間などの部分に1816年(文化13年)に改築。
敷地内の土蔵は、元々慶長年間(1600年前後)に高山城内に建設され、1695年(元禄8年)に現在地に移築されたものである。建物の屋根は熨斗葺(のしぶき)、柿葺(こけらぶき)、石置長榑葺(いしおきながくれぶき)など、いずれも板で葺かれている。これは飛騨が雪国であるとともに木材の生産地であり、当時のでは雪で容易に損耗してしまうのに対して、木材は入手が容易であったためとされている。
敷地と建物内は有料で一般公開され、内部には江戸時代の歴史資料などが展示されている。表門の手前では毎日朝市が催されており、高山市内においては宮川朝市と並び陣屋朝市として親しまれている。