2016.07.21更新
枚岡神社
枚岡神社
枚岡神社(ひらおかじんじゃ)は、大阪府東大阪市出雲井町にある神社。式内社(名神大社)、河内国一宮。旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社。神紋は「下がり藤」。
春日大社への勧請元のため、「元春日」の別称がある。
枚岡梅林はかおり風景100選の一つとされる。鳥居から坂を上り、46段ほどの階段を登ると拝殿に着く。嘉永6年(1853年)に駅前に建てられた社名標には「元春日平岡大社」とあり「平岡」の表記や大社号が使われていたとわかる。
一の鳥居は神社からは線路の向こう側となる枚岡駅の西側にある。駅から少し登ったところに二の鳥居がある。二の鳥居脇の社名標は明治40年(1907年)に日露戦争戦勝を記念したもので、三条実美の書物から字を拾った。
社伝によれば、初代神武天皇即位前3年、神武天皇の侍臣で中臣氏の祖の天種子命(あめのたねこのみこと)が、天皇の命で神津岳の頂に祖神の天児屋根神を祀ったのが創建とされる。「平岡(枚岡)」の社名は神津岳の頂が平らだったのによる。中臣氏の支流の平岡連(ひらおかのむらじ)の氏神とされた。白雉2年(650年)、平岡連によって山頂から中腹の現在地に移された。山頂には現在も奥宮がある。
神護景雲2年(768年)には奈良の春日大社に祭神二柱を分祀し、宝亀9年(778年)には春日大社から武甕槌命と斎主命の二神の分霊を奉斎したという。
延長5年(927年)成立の『延喜式』神名帳では河内国河内郡に「枚岡神社四座 並名神大 月次相嘗新嘗」と記載され、4座が名神大社に列するとともに、朝廷の月次祭・相嘗祭・新嘗祭では幣帛に預かる旨が記されている。
明治維新後、明治4年(1871年)に近代社格制度において官幣大社に列した。