2014.06.05更新

伊勢神宮外宮(豊受大神宮)

         外宮

所在地 三重県伊勢市豊川町279番地
位置 北緯34度29分14.05秒 東経136度42分10.53秒
主祭神 豊受大御神
社格 式内社(大)
創建 雄略天皇22年
本殿の様式 唯一神明造
別名 外宮
札所等 神仏霊場巡拝の道特別参拝
主な神事 伊勢神宮の祭事を参照
豊受大神宮(とようけだいじんぐう・とゆうけ-)は、三重県伊勢市豊川町にある神社伊勢神宮の2つの正宮のうちの1つである。一般には外宮(げくう)と呼ばれる。式内社(大社)。
伊勢市街地、JR近鉄伊勢市駅から外宮参道を通って5分ほど歩いた所に鎮座する。皇大神宮(内宮)とともに正宮を構成し、両宮を参拝する際は外宮を参拝した後に内宮へ参るのがしきたりとされる[1]
伊勢の中心にありながら、境内は平清盛勅使として参った時ににそのが触れたとされる古木「清盛楠」[1]や、初夏には三重県花ハナショウブが咲き乱れる「勾玉池」[2]などの自然が豊富に残され、非日常空間を形成する[1]
境外には伊勢の中心業務地区(CBD)かつ鳥居前前町の本町があり、伊勢市観光協会がここに本部を構える。外宮参道や駅前通り界隈には土産物店・旅館銀行や大手企業の支社・支店が混在している。
建物は皇大神宮と同様に外側から板垣・外玉垣・内玉垣・瑞垣の四重垣に囲まれ、南北の門に宿衛屋が置かれている。建物は神職が交代勤務で24時間、警備・管理を行っている[3]
延暦23年(804年)に編纂された社伝『止由気宮儀式帳』によれば、雄略天皇22年、天皇の夢に天照大御神内宮祭神)が現れ、「自分一人では食事が安らかにできないので、丹波国の等由気大神(とようけのおおかみ)を近くに呼び寄せるように」と神託したので、同年7月7日、内宮に近い山田の地に豊受大御神を迎えて祀ったのに始まる。延喜式神名帳には「度会宮 四座」と記載され、大社に列している。
代々度会氏神職として奉職したが、中世には度会家行が、豊受大神は天之御中主神国常立神と同神であり、外宮は内宮よりも立場が上であるとする伊勢神道(度会神道)を唱えた。また、門前町として山田が形成された。
1876年(明治9年)の伊勢暴動の際には、中島・浦口・常盤・大世古といった町が炎上し、外宮でも防御態勢を取ったが、破壊や放火といった被害は受けずに済んだ[4]