2014.06.05更新

伊勢神宮外宮別宮(月夜見宮)

        月夜見宮

所在地 三重県伊勢市宮後1丁目
位置 北緯34度29分34.6秒 東経136度42分20.9秒
主祭神 月夜見尊
社格 式内社(小)
創建 927年以前
本殿の様式 神明造
月夜見宮(つきよみのみや)は外宮(豊受大神宮)別宮で、三重県伊勢市宮後1丁目にある神社である。
月夜見宮は外宮から北へ約300m、伊勢市駅から西へ約500mにある外宮別宮である。神宮の別宮は基本的に1の社殿につき祭神は1神であるが、月夜見宮は月夜見尊(つきよみのみこと)と、その魂の月夜見尊荒御魂(つきよみのみことのあらみたま)の2神を祀る。1の社殿に2神を祀る別宮は他に外宮別宮の風宮(かぜのみや)と内宮別宮の風日祈宮(かぜひのみのみや)があり、いずれも祭神は級長津彦命(しなつひこのみこと)と級長戸辺命(しなとべのみこと)である。
「つきよみさん」とも呼ばれるが、同じく「つきよみさん」と呼ばれる内宮(皇大神宮)別宮の月讀宮は、祭神は同じであるが別の神社である。
最高神天照大神(あまてらすおおみかみ)の弟神の月夜見尊が祭神であるが、外宮別宮としては豊受大神の魂を祭神とする多賀宮(たかのみや)、外宮の地主の神である大土御祖神(おおつちみおやのかみ)を祭神とする土宮(つちのみや)に次ぐ3位で、風宮(かぜのみや)より上位である。内宮別宮として第2位の月讀宮と異なる。内宮には境外別宮が月讀宮、瀧原宮伊雑宮倭姫宮の4社あるが、外宮の境外別宮は月夜見宮1社のみである。
境内北側の堀は、宮川の治水工事が行なわれる江戸時代以前の宮川の分流の名残と考えられている。堀の北側を通る三重県道37号鳥羽松阪線は、毎年10月の神嘗祭に併せて行なわれる初穂曳(お伊勢大祭)の会場となり、外宮へ初穂を搬入する奉曳車が通過する。
境内に外宮摂社の高河原神社(たかがわらじんじゃ)がある。ほかの境外別宮と同様に、神職が参拝時間内に常駐する宿衛屋(しゅくえいや)があり、お札・お守りの授与や、神楽や御饌の取次ぎを行なっている。