2014.06.05更新

伊勢神宮内宮別宮(倭姫宮)

         倭姫宮

所在地 三重県伊勢市楠部町5
位置 北緯34度29分9.2秒 東経136度43分22.2秒
主祭神 倭姫命
社格 皇大神宮別宮
創建 1923年(大正12年)
本殿の様式 神明造
倭姫宮(やまとひめのみや)は、三重県伊勢市楠部町にある神社であり、内宮(皇大神宮)の別宮である。
伊勢神宮において、内宮と外宮と合わせ別宮は荒祭宮多賀宮月讀宮土宮月夜見宮瀧原宮伊雑宮風日祈宮風宮など14宮あるが、そのうち創建が明確であるのは倭姫宮1宮のみで、1923年大正12年)11月5日ともっとも新しい。
祭神は、日本神話で第11代垂仁天皇の第四皇女と伝えられる倭姫命である。
倭姫の命は天照大神を祀る宮を定めるため、数国を経たのち現在地に伊勢神宮を創建し、祭祀神職の制度を定め、神道の基礎を作ったと伝えられるが、明治以前は倭姫命を祀る神社は作られなかった。
明治20年ころより宇治山田町(現在の伊勢市中心部)の住民を中心に、倭姫命を祀る神社を創立すべきという声が高まった。宇治山田町は1906年(明治39年)に市制を施行し宇治山田市となり、市長が先頭にたち倭姫命を祀る神社の創立の許可を1912年(大正元年)に国会に請願し、1919年(大正8年)に帝国議会で創立の予算が可決され、1921年(大正10年)1月4日には内宮別宮としての創立が決定し、外宮と内宮の中間に近い倉田山に創立された。
ほかの境外別宮と同様に、神職が参拝時間内に常駐する宿衛屋(しゅくえいや)があり、お札・お守りの授与や、神楽や御饌の取次ぎを行なっている。