所在地 神奈川県川崎市川崎区
大師駅前2丁目13-16
位置 北緯35度32分4.78秒
東経139度43分28.79秒
主祭神 仁徳天皇
創建 永禄2年(1559年)頃
若宮八幡宮(わかみやはちまんぐう)は、神奈川県川崎市川崎区大師駅前にある神社である。境内社には「かなまら祭」で知られている金山神社がある。
若宮八幡宮は、仁徳天皇の淀川治水工事の実績から大師河原干拓の総鎮守として東京都大田区東六郷にある八幡塚六郷神社より氏子の移住と共に分祀されたのがはじまりとされており、仁徳天皇を祭神として祀っている。創建年代は、明白でないが永正17年(1520年)から弘治元年(1555年)にかけて実施された検地に基づいて作成された『小田原衆所領役帳』永禄2年(1559年)に朱印地三石と記されていることが初見となるのを目安とする。創建以来平間寺に属しその鎮守社とされてきたが、明治の神仏分離の際に平間寺から独立し、当時の平間寺38世貫主、佐伯隆基の親族が宮司となった。境内社としては「かなまら祭」で知られている金山神社の他に、藤森稲荷神社、厳島神社、大鷲神社が祀られている。また、境内には郷土資料館と若宮幼稚園が併設されている。
氏子区域はおおむね、浅野町 池上新町 池上町 伊勢町 浮島町 江川 駅前本町 扇島 大川町 川中島 観音 小島町 塩浜 白石町 昭和 鈴木町 田町 大師駅前 大師河原 大師本町 大師町 台町 千鳥町 出来野 殿町 中瀬 東扇島 東門前 日ノ出 藤崎 水江町 夜光 四谷上町 四谷下町 となる。
兼務社に、水神社(殿町)、厳島神社(日之出町、田町)、汐留稲荷神社(池上新町)、稲荷神社(塩浜、田町)、神明神社(川中島、塩浜)がある。
金山神社(かなやまじんじゃ)は、神奈川県川崎市川崎区の若宮八幡宮境内にある神社。かなまら様の俗称がある。毎年4月の第1日曜日に催される「かなまら祭」で知られる。また、毎年11月1日には「鞴祭神符授与祭」(ふいごまつりしんぷじゅよさい)が催され、鍛冶職人や金物を扱う会社等による野鍛冶行事や、奉納舞神楽が行われる。
金山神社は若宮八幡宮の境内社で、本殿の左に鎮座する。鉱山や鍛冶の神である金山比古神(かなやまひこのかみ)と金山比売神(かなやまひめのかみ)の二柱を祭神として祀っている。
金山(かなやま)」と「金魔羅(かなまら)」(魔羅とは男根のこと)の読みが似ていることや、両神がイザナミが火の神カグツチを産んだ際に女陰に火傷をし病み苦しんでいるときにその嘔吐物(たぐり)から化生したこと、鍛冶に使う鞴のピストン運動が男女の性交を連想させることなどから、性神としても信仰されている。また、「イザナミの神が火の神カグズチをお産みになり、下半身に大火傷を負った時、この神が看病したとの伝説によりお産、下半身の病気の守護神と言われ」るとの解説もある。御神体は金属製の男根であることから、「かなまら様」(金魔羅様)とも呼ばれている。
この両神は鉱山や鍛冶の神であると共に性の神でもあるため[要出典]、鍛冶職人や金属・金物を扱う商人・企業の他、子授け・夫婦和合・性病快癒を願う人々からの信仰を集め、特に子孫繁栄・夫婦和合・性病快癒・安産・下半身の傷病治癒などに霊験があるとされている。エイズ除けを祈願する者も多い。現在ではその他にも、不妊治療に携わる医療関係者、性病快癒を願う性風俗関連産業関係者などの参拝も多い。境内には多数の男根形が奉納されている。
金山神社は、明治中期まで京浜急行電鉄・川崎大師駅前のセブンスターマンション付近にあった。京浜電気鉄道(現:京浜急行電鉄)が当時終着駅だった大師駅に折返し用のループ線施設を建設する際、同位置に金山神社が存在していたため、神社ごと現在の若宮八幡宮境内に遷された。
現在の社殿は、鉄をイメージして外側を黒色の鉄板で覆った一辺約3mの正六角形で、高さ約8mの吹き抜けの建物である。内部は床を土間として仕切り、正面中央部に鞴(ふいご)と炉を設置して金床を埋め込み、鍛冶屋の作業場が再現されている。
伊勢町の伊勢社、大師駅の前に祀られていた稲荷社が合祀してある。







