2014.05.28更新
吉備津神社
吉備津神社(きびつじんじゃ)は、岡山県岡山市北区にある神社。式内社(名神大社)、備中国一宮。旧社格は官幣中社で、現在は神社本庁の別表神社。
「吉備津彦神社(きびつひこ-)」とも称したが、現在は「吉備津神社」が正式名である[1]。
岡山市西部、備前国と備中国の境の吉備の中山(標高175m)の北西麓に北面して鎮座する。吉備の中山は古来より神体山とされ、北東麓には備前国一宮・吉備津彦神社が鎮座する。当社と吉備津彦神社とも、主祭神に、当地を治めたとされる大吉備津彦命を祀り、命の一族を配祀する。
本来は吉備国の総鎮守であったが、吉備国の三国への分割により備中国の一宮とされ、分霊が備前国・備後国の一宮(備前:吉備津彦神社、備後:吉備津神社)となったとされる[2][3]。
足利義満造営とされる比翼入母屋造の本殿は、独特の「吉備津造」で、拝殿とともに国宝指定。また社殿3棟が国重要文化財指定のほか、特殊神事の鳴釜神事が有名。
当地出身の政治家犬養毅は、犬養家の遠祖・犬飼健命が大吉備津彦命の随神として当社を崇敬した。神池の畔に犬養毅の銅像が建ち、吉備津神社の社号標も犬養毅の揮毫である。