2016.04.27更新
甲斐善光寺(甲府善光寺)
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善光寺如来
所在地
山梨県甲府市善光寺3-36-1
位置
北緯35度39分57.6秒
東経138度35分34.5秒
山号
定額山
宗派
浄土宗
本尊
善光寺如来
(秘仏、重要文化財)
創建年
永禄
元年(
1558年
)
開基
武田信玄
正式名
定額山 浄智院 善光寺
別称
甲斐善光寺、甲州善光寺、甲府善光寺
札所等
甲斐百八霊場
1番
文化財
本堂、山門、銅造阿弥陀三尊像ほか(重要文化財)
絹本著色浄土曼荼羅図ほか(県指定文化財)
甲斐善光寺(かいぜんこうじ)は
山梨県
甲府市
善光寺にある
浄土宗
の
寺院
。山号は定額山(じょうがくざん)。正式名称は定額山浄智院善光寺(じょうがくざんじょうちいんぜんこうじ)と称する。
長野県
長野市
にある
善光寺
をはじめとする
各地の善光寺
と区別するため甲斐善光寺(かいぜんこうじ)と呼ばれることが多く、甲州善光寺(こうしゅうぜんこうじ)、甲府善光寺(こうふぜんこうじ)とも呼ばれている。
所在する甲府市善光寺は
甲府盆地
北縁に位置する
[1]
。周囲には板垣山や大笠山、
愛宕山
などが近接し、高倉川など小河川が流れる
[2]
。
一帯には善光寺北遺跡・北原遺跡など
縄文時代
の遺跡がわずかに分布するが、甲府盆地北縁地域は
古墳時代
後期に開発が進み、
横穴式石室
を持つ
群集墳
が分布する
[3]
。また、
平安時代
から中世の遺跡も分布しており
[4]
、付近には甲府市
酒折
の
酒折宮
や甲府市東光寺町の
東光寺
など、古代・中世の寺社が分布する。
板垣郷は甲斐四郡のうち山梨郡に属し、中世初頭に表門郷(うわとごう)から分離して成立した
[5]
。平安時代後期に甲斐国へ土着した
甲斐源氏
の一族のうち
武田氏
の勢力範囲で、
武田信義
の子・
兼信
(板垣三郎)が本拠を構え板垣姓を称した
[6]
。『甲斐国志』に拠れば、善光寺三丁目の字「殿屋敷」は兼信の
居館
跡とする伝承がある
[7]
。武田氏の一族・
甲斐一条氏
の領した一条郷にも近い。戦国期には甲府市東光寺の
東光寺
、甲斐善光寺、甲府市酒折、甲府市国玉一帯を含む地域であったと考えられている
[8]
。
近世には板垣村となり、甲府市善光寺一 - 三丁目、善光寺、城東三丁目・五丁目、朝気一 - 二丁目、里吉一丁目、砂田町、酒折三丁目の地域を含む
[9]
。
1875年
(明治8年)には
里垣村
の大字名。
1937年
(昭和12年)には甲府市善光寺町(現・善光寺3丁目)となり、現在に至る。