2016.03.02更新
田縣神社
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田縣神社
所在地
愛知県小牧市田県町152
位置
北緯35度18分57.03秒
東経136度56分28.19秒
主祭神
御歳神
、玉姫神
社格
等
郷社
創建
不詳
例祭
3月15日
豊年祭
田縣神社(たがたじんじゃ)は、
愛知県
小牧市
にある
神社
である。
式内社
。旧
社格
は
郷社
。毎年3月に行なわれる豊年祭が有名である。
創建の年代は不詳で、かなり古い神社である。古い土着信仰に基づく神社で、子宝と農業の信仰を結びつけた神社でもある。
延喜式神名帳
にある「
尾張国
丹羽郡 田縣神社」、貞治3年(1364年)の『尾張国内神名牒』にある「従三位上 田方天神」に比定されている。現在地は旧
春日井郡
なので、後に遷座したことになる。
祭神は
御歳神
と玉姫神で、五穀豊穣と子宝の神である。社伝によれば、当地は
大荒田命
の邸の一部で、邸内で五穀豊穣の神である御歳神を祀っていた。玉姫は大荒田命の娘で、夫が亡くなった後に実家に帰り、父を助けて当地を開拓したので、その功を讃えて神として祀られるようになったという。
境内には、
男根
をかたどった石などが、多数祀られている。
なお「縣(あがた、けん)」と言う字は、「県」と言う字の
旧字体
(一部の辞書では、
異体字
としているものもある)である。そのため「田県神社(読みは同じ)」と表記する場合もある。
毎年
3月15日
に行われる、
奇祭
として有名な祭事。「ほうねんさい」または「ほうねんまつり」と読み、別名「扁之古祭(へのこ祭)」ともいう。男達が「大男茎形(おおおわせがた)」と呼ばれる
男根
をかたどった
神輿
を担いで練り歩き、小ぶりな男根をかたどったものを
巫女
たちが抱えて練り歩く。それに触れると、「子どもを授かる」と言われている。 この祭事は、男根を「天」、女陰を「地」と見立て、「天からの恵みにより、大地が潤い、五穀豊穣となる事と子宝に恵まれる」事を祈願する祭事である。春に行われる理由は、「新しい生命の誕生」をも意味するからである。
なお、少し離れた場所にある
犬山市
の
大縣神社
の豊年祭(別名「於祖々祭(おそそ祭)」)が対になっており、こちらは
女陰
をかたどった山車などが練り歩く。