2014.10.21更新

広隆寺

        弥勒菩薩

所在地 京都府京都市右京区太秦蜂岡町32
位置 北緯35度0分55.80秒
東経135度42分26.31秒

山号 蜂岡山
宗派 真言宗系単立
本尊 聖徳太子(上宮王院本尊)
創建年 推古天皇11年(603年
または推古天皇30年(622年)
開基 秦河勝
別称 蜂岡寺、秦公寺、太秦寺
札所等 聖徳太子霊跡24番
文化財 木造弥勒菩薩半跏像(国宝)
木造阿弥陀如来坐像(国宝)ほか
絹本著色三千仏図(重要文化財)
木造薬師如来立像(重要文化財)
鉄鐘(重要文化財)ほか
広隆寺 (こうりゅうじ)は、京都市右京区太秦にある寺。宗派は真言宗系単立。山号を蜂岡山と称する。蜂岡寺(はちおかでら)、秦公寺(はたのきみでら)[1]、太秦寺などの別称があり、地名を冠して太秦広隆寺とも呼ばれる。帰化人系の氏族である秦氏の氏寺であり、平安京遷都以前から存在した、京都最古の寺院である。国宝弥勒菩薩半跏像を蔵することで知られ、聖徳太子信仰の寺でもある。毎年10月12日に行われる牛祭は、京都三大奇祭として知られるが、近年は不定期開催となっている。
楼門を入り、参道を進むと右手に講堂(重要文化財)、左手に薬師堂、能楽堂、地蔵堂(平安時代の地蔵菩薩坐像を安置)などがある。参道正面には本堂にあたる上宮王院太子殿があり、その手前右手に太秦殿(秦河勝を祀る)、左手(西)には書院、北側には霊宝殿と旧霊宝殿がある。このほか、書院の西方、奥まったところには桂宮院本堂(国宝)がある。
広隆寺に2体ある弥勒菩薩半跏像のうち、「宝冠弥勒」と通称される像で、霊宝殿の中央に安置されている。日本に所在する仏教彫刻のうち、もっとも著名なものの1つと思われる。ドイツの哲学者カール・ヤスパースがこの像を「人間実存の最高の姿」を表したものと激賞したことはよく知られている[7]