国造神社(こくぞう じんじゃ、くにのみやつこ じんじゃ)は、熊本県阿蘇市一の宮町手野に鎮座する神社である。旧官幣大社阿蘇神社の北方に鎮座するため、北宮と称される。延喜式内社で、旧社格は県社。
延喜式神名帳に肥後国は四座が記されているが(健磐竜命神社・現阿蘇神社、阿蘇比盗_社・現阿蘇神社、国造神社、疋野神社)、その四座のうちの一座であり、熊本県内において、最も古い神社の一社である。肥後国誌によれば、崇神天皇の代に速瓶玉命が肥後国造に任命され、景行天皇18年に、国造神社を修造し祭典を整えたとある。
父親である阿蘇神社の主祭神健磐龍命と共に阿蘇の地を開拓し、農耕・植林などを指導したとされる速瓶玉命(はやみかたまのみこと)を主祭神とし、御妃、御子息の合わせて4柱の神を祀る。
現在の社殿は、寛文12年(1672年)、肥後熊本藩第3代藩主細川綱利によって造営された。明治5年県社に列した。
境内にはかつて「手野のスギ(てののすぎ)」というスギの巨木が生育していた。1924年(大正13年)12月9日に史蹟名勝天然紀念物保存法(当時)に基づいて国の天然記念物に指定されたが、1991年(平成3年)9月27日、台風19号(りんご台風)の被害を受けて折損し、平成12年(2000年)に文化財保護審議会は天然記念物の指定解除を答申し、同年9月6日付で指定解除された。
所在地 |
熊本県阿蘇市
一の宮町手野2100 |
主祭神 |
速瓶玉命 雨宮媛命 高橋神 火宮神 |
社格等 |
延喜式内社 県社 |
創建 |
(伝)崇神天皇18年 |
別名 |
北宮 |
例祭 |
7月26日 |