2017.09.29更新

頂法寺(六角堂)


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         御詠歌

       六角堂十八番

所在地 京都府京都市中京区
六角通
東洞院西入堂之前町248
位置 北緯35度0分27.58秒 東経135度45分36.85秒
山号 紫雲山(しうんざん)
宗旨 天台宗
宗派 単立 
本尊 如意輪観音秘仏
創建年 伝・用明天皇2年(587年
開基 伝・聖徳太子
別称 六角堂
札所等 西国三十三所第十八番
洛陽三十三所観音霊場第一番
聖徳太子霊跡 第二十五番
文化財 木造毘沙門天立像ほか(重要文化財

        六角堂一番

        太子守本尊

        石不動尊

頂法寺(ちょうほうじ)は、京都市中京区堂之前町にある天台宗単立仏教寺院山号は紫雲山。本尊は如意輪観音秘仏)。西国三十三所第十八番札所。正式の寺号は頂法寺(山号を冠して紫雲山頂法寺)であるが、本堂が平面六角形であることから、一般には「六角堂」の通称で知られる。華道池坊の発祥の地としても知られる。
京都の街中に建つ寺で、境内は狭い。山門を入ってすぐ正面に本堂、右手に「へそ石」、親鸞堂、納経所、本堂裏には聖徳太子沐浴の伝説にちなむ池や太子堂がある。鐘楼は山門から公道を隔てて向かい側の飛地境内にある。また、境内北側には、華道家元「池坊」の本部ビル(11階建て)がある。
本堂、平面六角形の屋根を二重に重ね、手前には入母屋造、千鳥破風付きの礼堂を設ける、複雑な屋根構成になる。明治10年(1877年)の建立。内陣には秘仏本尊如意輪観音像を安置し、向かって左に毘沙門天立像(重要文化財)、右に不動明王立像を安置する。原則として、参拝者は堂内に立ち入ることはできず、堂外からの参拝となる。
六角堂の本尊・如意輪観音像は古来厳重な秘仏とされている。西国三十三所に関する信頼できる史料として最古のものである『寺門高僧記』所収の行尊園城寺の僧)の巡礼記(11世紀末頃)によれば、六角堂の本尊は「金銅三寸」の如意輪観音像とされている。鎌倉時代成立の天台系の仏教図像集である『阿娑縛抄』(あさばしょう)には、六角堂の本尊は、石山寺の本尊と同様の「二臂」の如意輪観音とされている。しかし、秘仏本尊の厨子の手前に安置される「お前立ち像」は六臂像であり、寺の納経所で配布している本尊御影も六臂像である。秘仏本尊は内陣中央の三重の厨子内に安置されており、指定文化財でないため、制作年代等の詳細は不明である。
2008年が西国巡礼の中興者とされる花山法皇の一千年忌にあたることから、2008年から2010年にかけて、西国三十三所の全札所寺院にて札所本尊の「結縁開帳」が行われることとなった。六角堂本尊の如意輪観音像は2008年11月8日 - 2009年1月5日、及び、2009年3月3日 - 4月12日の2度にわたり開扉されたが、これは前回開扉(1872年)以来136年ぶりの公開であった。
2016年には西国三十三所草創1300年記念で開扉が行われる(11月5日 - 11月14日)。