2014.12.03更新
法金剛院
阿弥陀如来
所在地
京都府京都市右京区花園扇野町49
位置
北緯35度1分8.97秒
東経135度42分57.38秒
山号
五位山
宗派
律宗
本尊
阿弥陀如来
(重要文化財)
創建年
大治
5年(
1130年
)
開基
待賢門院
札所等
関西花の寺二十五霊場
13番
京都十三仏霊場
10番
文化財
阿弥陀如来坐像、十一面観音坐像、地蔵菩薩立像、
僧形文殊坐像、蓮華式香炉(重要文化財)
法金剛院(ほうこんごういん)は、
京都市
右京区
花園
にある
律宗
の
寺院
である。山号を五位山と称する。本尊は
阿弥陀如来
、開基(創立者)は
待賢門院
とされる。境内に現存する
浄土式庭園
の一隅にある青女の瀧は日本最古の人工
滝
とされており、国の
特別名勝
に指定されている。
法金剛院は、古くから名勝の地として知られる
双ヶ丘
(ならびがおか)の東麓にある。付近には
妙心寺
、
仁和寺
などの著名寺院や史跡も多い。
この地には平安初期の貴族・
清原夏野
(
782年
-
837年
)の山荘があり、夏野の死後、山荘を寺に改めたものが当寺の前身であるという。20年ほど後の
天安
2年(
858年
)、
文徳天皇
の発願で伽藍を建立し、天安寺と称した。その後、寺運は衰えたようだが、3世紀ほど経た平安末期の
大治
5年(
1130年
)、待賢門院(1101年 - 1145年)により再興された。 待賢門院は藤原氏の出身で、
鳥羽天皇
中宮であり、
崇徳天皇
、
後白河天皇
の母である。最盛期の法金剛院には九体阿弥陀堂、丈六阿弥陀堂、待賢門院の御所などが立ち並んでいたというが、度重なる災害により、壮観だった当時の面影はない。なお、平安末期の浄土式庭園の遺構が
1968年
に発掘・復元されている。現存する阿弥陀如来像は像高2.2メートルを超える大作で、丈六阿弥陀堂の本尊と推定されている。
本堂などは江戸前期、
元和
3年(
1617年
)の再建である。