2014.10.17更新
実相院
実相院
所在地
京都府京都市左京区岩倉上蔵町121
位置
北緯35度4分44.27秒
東経135度46分53.34秒
山号
岩倉山
宗派
単立
本尊
不動明王
創建年
寛喜
元年(
1229年
)
開基
静基
別称
実相院門跡、岩倉門跡、岩倉御殿、
岩倉実相院
文化財
後陽成天皇
宸翰仮名文字遣
(重要文化財)
実相院(じっそういん)は、
京都市
左京区
岩倉
にある
仏教
寺院
。宗派は
単立
(元
天台宗
寺門派
)、開基(創建者)は、
静基
(じょうき)、本尊は
不動明王
(
鎌倉時代
作の木像)。
門跡寺院
の1つである。岩倉実相院門跡とも呼ばれる。
鎌倉時代の
寛喜
元年(
1229年
)、静基僧正により開基された。当初は現在の京都市
北区
紫野にあったが、
応仁の乱
を逃れるため現在地に移転したとされる。
室町時代
末期までに多くの
伽藍
等が戦火で焼失し、
江戸時代
初期に
足利義昭
の孫
義尋
が入寺。母
古市胤子
が
後陽成天皇
の後宮となった関係で皇室と将軍
徳川家光
より援助を受けて実相院を再建した。
門跡
寺院であり、代々の住職は
天皇家
と繋がりのある人物が務めた。本堂は
東山天皇
の中宮、
承秋門院
の
女院御所
を移築したものであり、四脚門・車寄せも
御所
より移築されたものである。老朽化が進み主な建物は多数のつっかい棒が施されてようやく倒壊を免れているのが現状であり、修理のための資金集めが課題となっている。
幕末には
岩倉具視
も一時ここに住んでおり、当時の密談の記録などが残されている。
庭園は
池泉回遊式庭園
と
枯山水
の石庭の2つがある。前者の池には
モリアオガエル
が生息している。新緑、紅葉の頃とも見所となっており、特に部屋の黒い床に木々が反射する光景は「床緑」「床紅葉」と呼ばれ知られている。