2014.10.27更新

松尾大社

        松尾大社

所在地 京都府京都市西京区嵐山宮町3
位置 北緯34度59分59.87秒
東経135度41分06.62秒
主祭神 大山咋神
中津島姫命
神体 松尾山(神体山
社格 式内社名神大2座)
二十二社(上七社)
官幣大社
別表神社
創建 大宝元年(701年)(創祀は上古)
本殿の様式 三間社両流造檜皮葺
札所等 神仏霊場巡拝の道87番(京都7番)
例祭 4月2日
主な神事 松尾祭(4月下旬から5月中旬)
松尾大社(まつのおたいしゃ)は、京都府京都市西京区にある神社式内社名神大社)で、二十二社(上七社)の一社。旧社格官幣大社で、現在は神社本庁別表神社
京都市西部、四条通西端に位置し、東端の八坂神社(祇園社)と対峙して鎮座する。盆地の西縁をなす松尾山(標高223メートル)を背景とし、桂川流域を開発した渡来系氏族の秦氏により松尾山の神として平安京以前から奉斎された。平安京遷都後は東の賀茂神社賀茂別雷神社賀茂御祖神社)とともに「東の厳神、西の猛霊」と並び称され[1]、西の王城鎮護社に位置づけられていた。中世以降は酒の神としても信仰され、現在においても醸造家からの信仰の篤い神社である。
本殿は室町時代の造営で、全国でも類例の少ない両流造であり国の重要文化財に指定されている。また多くの神像を有することでも知られ、男神像2躯・女神像1躯の計3躯が国の重要文化財に、ほか16躯が京都府指定有形文化財に指定されている。そのほか、神使とすることでも知られる。
社名は、古くは『延喜式神名帳に見えるように「松尾神社」と称された。現在に見る「松尾大社」と改称したのは、戦後の昭和25年(1950年)8月30日である[2]
「松尾」の読みは、公式には「まつのお」であるが、一般には「まつお」とも称されている[3]。文献では『延喜式』金剛寺本、『枕草子』、『太平記』建武2年(1335年)正月16日合戦事条、『御湯殿上日記』明応8年(1499年)条等においていずれも「まつのお/まつのを」と訓が振られており[4][5]、「の」を入れるのが古くからの読みとされる[6]