2014.10.20更新

由岐神社

        由岐神社

所在地 京都市左京区鞍馬本町1073番
位置 北緯35度06分57.9秒
東経135度46分17.1秒
主祭神 大己貴命
少彦名命
創建 天慶3年(940年
別名 靫明神
例祭 10月22日鞍馬の火祭

由岐神社(ゆきじんじゃ)は、京都市左京区鞍馬本町にある神社である。鞍馬寺鎮守社である。通称靫明神(ゆきみょうじん)。
大己貴命少彦名命を主祭神として「由岐大明神」と総称し、八所大明神を相殿に祀る。
祭神は元は宮中に祀られていたが、都で大地震・天慶の乱が起き、当時の天皇である朱雀天皇の勅により、天慶3年(940年)、鞍馬の地に遷宮をし、北方鎮護を仰せつかった。例祭の鞍馬の火祭は、そのときに里人がかがり火を持って神霊を迎えたことによるものである。
「靫明神」という社名は、天皇の病や国難時に神前に(ゆき)を献じて平穏を祈ったことによる。洛中の五条天神社は、国難時にその責任を取って「流罪に処す」として国の役人が神社の扉に靫を架けて閉じるということが行われていたが、『徒然草』によれば由岐神社でも同様のことが行われていたという。由岐神社と五條天神宮は祭神が同じである。