桑名は古くから舟運が盛んでした。この付近は廻舟の舟溜まりで、全国から多数の廻舟業者が集まっていました。江戸時代中期に、この人たちによって航海の安全を祈って摂津(現大阪市)の住吉神社が勧請されました。当時は七里の渡しから小舟で渡って参拝したといわれます。
祭神は航海の守護神といわれる表筒男命(うわつつおのみこと)、中筒男命(なかつつおのみこと)、底筒男命(そこつつおのみこと)そして神功皇后です。
この神社は最近まで堤防の外の水面に近いところにありましたが、長良川河口堰に伴う防潮堤工事で移設され、昨年(2003年)堤防上に再建されました。再建にあたって本殿から正面の鳥居を通して初日の出が拝めるような配置が取られています。