慶長5年(1600)、藩祖政宗により仙台城の築城が開始され、その没する寛永13年(1636)まで、36年間に亘り城下町の整備が同時に行われ、多くの寺が各地より集められた。北山五山といわれる寺々、輪王寺、秀林寺も例外ではない。
秀林寺は、もともと泉区松森に在った古寺と言われている。藩祖の意を汲んだ郷士丹野今内が自費を投じてこの地に移築し、寺容を一新し、輪王十三世角外麟恕大和尚を第一世として勧請し開山されたと言う。現存する過去帳の記載は、寛永4年よりであり、また檀徒大槻定安は、政宗に殉死しているのをみても、寺は寛永10年前より在ったと思われる。(残念ながら移転前の記録は全く不詳である)
平成8年 開山角外麟恕大和尚三百五十回忌法要が営まれた。