2016.10.05更新
御霊神社
御霊大神
御霊神社(ごりょうじんじゃ)は、奈良県奈良市薬師堂町にある神社。旧社格は村社、神饌幣帛料供進社。南都御霊神社・木比御霊とも呼ばれる。
元興寺五重塔跡の南西に鎮座し、井上皇后・他戸親王等八所大神を祀っている。西紀寺町の崇道天皇社とともに南都二大御霊社とされる。
現五條市の宇智郡霊安寺から延暦19年(800年)に勧請され、御霊会が行われていた。かつては元興寺南大門前にあり、その門前は井上町と呼ばれる。 元興寺古図には南大門脇に神輿舎が描かれている。 『大乗院寺社雑事記』では元興寺御霊社と記され、文明15年(1483年)9月13日の条には、『今日元興寺御霊祭也、頭人高畠郷ニ在之云々、此社ハ御霊八所之内、藤原之左上臣時平公云々』とみえる。 『南都名所集には吉備真備以下の八所御霊を祀ると記され、「八重桜」にも元興寺鎮守として吉備大臣を祀ったとある。
宝徳3年(1451年)10月20日の、元興寺金堂等の火災のため本社も消失し、現在の地に遷宮されたと伝わる。