2015.04.25更新

御廟山古墳

御廟山古墳(ごびょうやまこふん)は、大阪府堺市北区百舌鳥本町1丁にある前方後円墳
宮内庁により「百舌鳥陵墓参考地」(被葬候補者:第15代応神天皇)として陵墓参考地に治定されている。
百舌鳥古墳群のほぼ中央、大仙陵古墳の南東に位置する。全長約200m、後円部径約95m、高さ約17m、前方部幅約119m、高さ約17mで、百舌鳥古墳群では4番目の大きさである。墳丘は3段に築かれ、南側に造り出しがある。発掘調査により、かつては二重濠があったことが確認されている。陪塚は数基あったとされるが、万代山古墳のみが現存している。
主体部の構造や副葬品などは不明。現在では宮内庁陵墓参考地に指定している。
2008年に墳丘部周囲の崩落補修、倒木などの撤去工事が行われ、同年11月28日に、宮内庁と堺市がそれぞれの管理区域の発掘調査を行い、29と30日には環濠部に設けられた通路からの一般公開が行われた。 その際の測量により、従来は約186mとされていた全長が、約200mである事が確認された。 また、江戸時代前期に環濠が農地用水の溜池として利用されていた際に、環濠の拡張工事が行われ、墳丘部が一部削り取られていた事も判明した。