加佐登神社(かさどじんじゃ)は三重県鈴鹿市にある神社である。 日本武尊の能褒野(のぼの)陵墓と伝えられた白鳥塚古墳の横に鎮座し、尊が死の間際まで持っていたといわれる笠と杖をご神体として祀る。
延喜式神名帳にある、伊勢国鈴鹿郡の倭文神社(しとりじんじゃ)を合祀したと伝えられる。 紫ツツジの名所としても知られている。
日本武尊を主祭神とし、古来、御笠殿社(みかさどのしゃ)と呼ばれていた。 江戸時代後期の国学者・平田篤胤は「御笠殿社由来記」(1829年)で、腫物などの病に霊験あると記している。 境内には倭文神社や慈悲山廃寺があったと伝えられる。
明治6年(1873年)に「笠殿」(かさどの)から現社名へ改め、明治41年(1908年)に近隣の神社16社を合祀し、現在の姿となった。また同年、村社に列格した。
境内の椎山川中世墓から出土した陶器などを展示する高宮資料館がある。