弘仁年中(810〜824)に伊勢より御分霊を勧請し、現在の吉浜町の南屋敷に「太神宮」を創建しました。万治元年(1658)に火災に遭い、社殿が焼失。その時に火中から御神体が飛び出して風に飛ばされ、松の枝に掛かりました。これを神の啓示と考え、松のあった現在地に移転し再建されています。
万治2年(1659)から伝承される市無形文化財の神事「射放弓」が有名です。射放弓(しゃほうきゅう)とは、再建に奔走した吉見喜左衛門がそれまでの祭りではなく、「弓二張りと馬三頭で祭りを行え」と言い、令書を書いて町民に始めさせたことが起源となりました。
2009年はこの地に遷座されてからちょうど350年。今年の例祭には盛大に「350年記念大祭」が執り行われたようです。