山号:高隆山 宗派:曹洞宗
三十三観音第4番:馬頭観世音菩薩(松倉観音)
本尊:釈迦如来 円空仏:不動明王
第四番霊場の本尊・馬頭観世音菩薩は8センチあまりの小さな木彫仏です。「松倉山縁起」によると、比叡山の慈覚大師が中国からの帰朝の途中で嵐に遭遇され、大師が一心に観世音菩薩を祈念されると、不思議にも馬のいななく声と共に雨風がやみ、無事帰国することができた。そのお礼に自ら彫られた尊像がこの馬頭観世音菩薩だと記されています。またこれを後に佐々木高綱が乞請け、さらに伝わって松倉城主三木自綱が兜に納めていた守り仏であったと言い伝えられています。
当初は高山市郊外松倉山の岩屋にある観音堂に祀られていましたが、江戸時代の後期に素玄寺観音堂に安置されました。毎年8月9・10日に松倉観音堂へ遷され縁日法要が夜通しで営まれ、絵馬市も開かれます。