2016.05.18更新

宗猷寺


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         釈迦如来

山号:真龍山 宗派:臨済宗妙心寺派
三十三観音第6番:聖観世音菩薩
本尊:釈迦如来 円空仏:聖観音菩薩
高山市内唯一の臨済宗妙心寺派の寺院です。寛永9年(1632)飛騨国守、金森三代出雲守重頼、佐京重勝の兄弟が、父出雲守可重の菩提のため、妙心寺前住「南叟宗安禅師」を開山に迎え建立。初め新安国寺と称しましたが、のちに重頼の法号真龍院殿と重勝の徽雲宗猷居士より「真龍山・宗猷寺」と改めました。
 境内には山岡鉄舟の碑と飛騨郡代であった鉄舟父母の墓が祀られています。鉄舟は両親没後、10歳より江戸に立つ17歳までを飛騨で過ごし、当山十五世俊山禅師に禅を学びました。禅師に大梵鐘をねだった上にやりこめた話は知る人の多いところです。鉄舟の後の豪邁な素地は、高山時代に培われたものといわれています。観音堂は鉄舟寄進によるものです。
 神社仏閣の建ち並ぶ静かな東山にあって、偉容を誇る石垣、寺地、裳層付の本堂(市文化財指定)はその姿と共に今も禅の心を伝えています(鐘堂は市文化財)。