2016.05.18更新

善応寺


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         如意輪

山号:宝樹山 宗派:曹洞宗
三十三観音第5番:如意輪観世音菩薩
本尊:如意輪観世音菩薩(秘仏) 円空仏:なし
 「観音の行は善く諸々の方所に応じて、弘誓の深き事海の如し」と観音経にあるように、観世音菩薩(如意輪観音)がご本尊です。インド、マカダ国のビシュカツマの作と伝われ、中国より日本へ渡来し、始めに京都建仁寺に祀られました。その後故あって、三木自綱公が帰依するところとなり、文禄元年(1558)飛騨を平定して松倉築城のおりに城下にこの観音様を本尊として真言宗善応寺が誕生しました。
 その後わずか27年で三木氏は金森長近公との戦いに敗れ、当寺も焼失してしまいした。その際本尊は長近公の手中へと移ることに。やがて長近公の菩提を弔う素玄寺二代目、格翁門越大和尚を歓請開山とし、曹洞宗の善応寺として再興されました。
 天保6年(1835)飛騨の大地主永田吉右衛門尚友の計らいにより現在地に移転。大正8年に不慮の火災に遭いふたたび全焼しました。現在の本堂、地蔵堂は大正14年に飛騨匠の手によって再建されたものです。