2016.10.13更新
正福寺
天朗峯
大聖不動明王
所在地 | 三重県鳥羽市松尾町519番地 |
---|---|
位置 | 北緯34度24分37.4秒 東経136度49分35.5秒 |
山号 | 青峯山 |
宗旨 | 真言宗 |
宗派 | 高野山真言宗 |
本尊 | 十一面観音 |
創建年 | 天平勝宝年中 |
開山 | 行基(伝) |
中興年 | 貞享年間 |
正式名 | 青峯山正福寺 |
別称 | 青峰さん、嵯峨御所 |
札所等 | 伊勢西国三十三所観音霊場 番外 東海近畿地蔵霊場 第17番 東海三十六不動尊霊場 第23番 三重四国八十八箇所霊場 第88番 |
文化財 | 鳥羽市指定文化財2点 |
正福寺(しょうふくじ)は、三重県鳥羽市松尾町にある、高野山真言宗の仏教寺院。山号は青峯山(あおのみねさん)で、同名の山の頂上付近にある。別名は嵯峨御所。
海上守護の霊峰として漁業関係者の篤い信仰を集め、信者は北海道小平町から鹿児島県鹿児島市まで日本中に分布する。
鳥羽市と志摩市の境界を成す青峰山の山頂(天跡山)よりやや下った谷あいに位置し、青峰さんの名で親しまれている。曹洞宗の寺院が多い鳥羽志摩では珍しい真言宗の寺院である。
境内には30年かけて建造されたと伝わる山門の内側には金堂・聖天堂・大師堂・弁天堂・如意輪堂・客殿・庫裡などがある。境内にある鐘は自由に撞いてよい。
十一面観音を本尊とする。御船祭の際に開帳となる。この観音は相差村(おうさつむら、現在の鳥羽市相差町)白浜の海からクジラの背に乗って現れた黄金仏である、という伝説がある。この時、クジラがやってきた場所の岬が「鯨崎」となり、観音を乗せたクジラが石化したとされる「鯨石」もある。
その後、婆羅門僧正が来訪し観音像を拝むと像が光り、腰蓑の漁夫の姿になったという。僧正は篤い崇敬の念を抱き、木仏を掘って中に観音像を納めた。