2017.04.29更新

切幡寺


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     第十番札所 切幡寺

所在地 徳島県阿波市市場町切幡129
位置 北緯34度6分27.9秒
東経134度18分15.4秒
山号 得度山
宗派 高野山真言宗
本尊 千手観世音菩薩
創建年 (伝)弘仁年間(810年 - 824年
開基 (伝)空海(弘法大師)
正式名 得度山 灌頂院 切幡寺
札所等 四国八十八箇所10番
文化財 大塔(国の重要文化財)

切幡寺(きりはたじ)は徳島県阿波市市場町切幡にある高野山真言宗の寺院。四国八十八箇所霊場の第十番札所。得度山(とくどざん)灌頂院(かんじょういん)と号する。本尊千手観世音菩薩
本尊真言:おん ばさら たらま きりく
ご詠歌:欲心を ただ一筋に 切幡寺 後の世までの 障りとぞなる
寺伝によれば、修行中の空海(弘法大師)が、着物がほころびた僧衣を繕うため機織の娘に継ぎ布を求めたところ、娘は織りかけの布を惜しげもなく切りさいて差し出した。これに感激した空海が娘の願いを聞くと、父母の供養のため千手観音を彫ってほしいとのことであった。そこで、その場で千手観世音菩薩像を刻んで娘を得度させ、灌頂を授けたところ、娘はたちまち即身成仏して千手観音の姿になったという。
空海はこのことを嵯峨天皇に伝えたところ、勅願によって堂宇を建立、空海の彫った千手観音を南向きに、娘が即身成仏した千手観音を北向きに安置し本尊として開基したという。山号寺号は機織娘の故事にちなんでいる。
伝統行事の一つとして、毎年春分の日秋分の日に、先祖の戒名などを経木に書き清水をかけて流して供養する経木流しを行なっている。