2014.11.23更新

不動院(橋場不動尊)

        橋場不動

         布袋尊

浅草名所七福神の布袋尊をお祀りしている不動院(橋場不動尊)は、天平宝字4年(760)、奈良東大寺建立に尽力のあった高僧良弁僧正の第一の高弟寂昇(じゃくしょう)上人によって開創された。当初は法相宗だったが、長寛元年(1163)に時の住職教円(一説には長円)によって天台宗に宗派を改め、鎌倉以降は浅草寺の末寺となり、現在は天台宗総本山比叡山延暦寺の末寺となっています。明治末年の大火、関東大震災、そして昭和20年3月の東京大空襲の際にも、不動院を中心とした橋場の一角だけは災禍をまぬがれたことから、霊験あらたかな橋場不動尊として現在でも広く庶民に尊信されている。
現在の本堂は1845年に建立され、江戸時代の建築様式を保つ、美しく簡素なたたずまい。
不動明王はお腹が袋代わりの形をした珍しい形で、開運、厄除け不動の秘仏として伝えられる。太古の昔から浅草橋場を見続けてきた樹齢700年の大銀杏が向かい入れてくれ、今までも、これからも有縁の方々を見守りつづける不動院。
橋場不動尊は関束三十六不動霊場第二十三番札所としても指定されている。