2014.05.08更新

樫野崎灯台・トルコ記念館

正式名称 トルコ記念館[1]
事業主体 串本町
管理運営 串本町
開館 1974年
所在地 649-2211
和歌山県東牟婁郡串本町樫野1025-25
位置 北緯33度28分9秒
東経135度51分31秒
トルコ記念館(トルコきねんかん、トルコ語: Türk Müzesi)は、和歌山県串本町紀伊大島にある町立の博物館1890年明治23年)9月16日に紀伊大島沖で遭難したオスマン帝国(現在のトルコ)のフリゲートエルトゥールル号の模型や乗員の遺品のほか、トルコ政府から寄贈された品々を展示している。
記念館の由来は、オスマン皇帝の特使を乗せて日本に派遣されたエルトゥールル号が、帰国の途にあった1890年(明治23年)、樫野埼灯台近くで座礁したことにある。犠牲者587名という大惨事であったが、地元大島村(現串本町)の人々はトルコ人の遭難者に温かい対応を行ったことが、日本とトルコの友好の始まりとして有名なエピソードになっている。
トルコ記念館はこの出来事を記念し、1974年(昭和49年)12月に遭難現場付近の紀伊大島に建設された。2階展望台からはエルトゥールル号が座礁した地点を見ることができる。
航路標識番号 2889 [F5998]
位置 北緯33度28分17秒 東経135度51分43秒
所在地 和歌山県東牟婁郡串本町樫野
塗色・構造 白色・塔形石造
レンズ 第2等フレネル式
灯質 群閃白光 毎20秒に2閃光
実効光度 530,000 cd
光達距離 18.5海里(約34km)
明弧 109度から33度まで
塔高 14.6 m (地上 - 塔頂)
灯火標高 47 m (平均海面 - 灯火)
初点灯 1870年7月8日
明治3年6月10日
管轄 海上保安庁
第五管区海上保安本部
樫野埼灯台(かしのざきとうだい)は、和歌山県東牟婁郡串本町沖の紀伊大島の東端断崖に建つ灯台である。
「日本の灯台の父」と呼ばれるリチャード・ヘンリー・ブラントンが日本で最初に設計し、1870年7月8日明治3年6月10日)に初点灯した日本最初の石造灯台である。日本最初の回転式閃光灯台でもあり、その初期の建物が現存している。
エルトゥールル号遭難(1890年9月16日)の場所としても知られる樫野埼に建つ白亜の無人灯台で、灯台内部へは入れないが外部階段から灯台に登ることができる。吉野熊野国立公園エリアにあり、南紀の素晴らしい景観を一望できる。灯台の周囲には、明治初期に灯台技師のイギリス人が植えた水仙が群れ、また「エルトゥールル号遭難慰霊碑」が徒歩圏内にある。