2016.04.19更新

持地院(酒田大仏)


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        千手観世音

良茂山持地院の創建は応永2年(1395)に周囲を支配していた浦地勝太夫が開基となり報恩山永徳寺(岩手県金ケ崎町)2世の湖海理元和尚が開山したとされます。創建当時は小湊にありましたが長禄3年(1459)に浦地家が滅亡すると持地院も庇護者が無くなった事で酒田の方へ移転する事になり、さらに寛政9年(1798)に現地に移ってきます。境内にある大仏は2代目で、当初は大正3年(1914)に日清戦争と酒田地震の被害者の鎮魂の意味を込め建立されたものでしたが、第二次世界大戦中に金属不足から軍に摂取され、現在の大仏は平成4年(1992)に新たに建立したもので像高13m台座を含めた総高は17mに達し金属製の立像としては日本一と言われています。札所本尊となっている千手観世菩薩像は慈覚大師円仁(平安時代の高僧、天台宗第3代座主)が彫刻したものと伝えられています。庄内三十三観音霊場第10番札所(札所本尊:千手観世菩薩・御詠歌:頼もしや 昔ながらの つえざくら 良くこそ茂れ いつの世までも)。庄内平和百観音霊場第21番札所(札所本尊:千手観世菩薩・御詠歌:ためしなき 誓いを頼め 枯木にも 時ぞともなく 花や咲くらむ)宗派:曹洞宗。本尊:釈迦牟尼仏。