2014.05.03更新
清里
清里高原(きよさとこうげん)は、山梨県北杜市(旧北巨摩郡高根町)周辺に広がる高原である。八ヶ岳の南麓に広がる観光地として有名である。
清里は1875年(明治8年)に浅川村と樫山村の合併により誕生した清里村に由来し、大字名は樫山だったが1964年(昭和39年)に「清里」に改めた。「清里高原」は観光地名だったが、現在では山梨県北杜市高根町清里という正式の地名となっている。
八ヶ岳の南麓に広がる高原地帯であり、開拓によって開かれた土地である。高所のため、気象変化が激しい。平坦な場所が少なく急坂が多い地形である。東京都西部の西多摩郡奥多摩町にある東京都水道局の小河内ダム(小河内貯水池)建設のために土地を追われた者や入植した者などにより開発され、戦後には観光業振興の影響を受けて発展する。昭和50年代に所謂「清里ブーム」が起こり、東京圏から多くの観光客が訪れた。押し寄せる観光客目当てのペンションやタレントショップその他店舗が乱立したが、平成時代を迎えバブル崩壊が起きるとブームが沈静化し、ブーム最盛期に作られた店舗の閉鎖が相次いだ。しかし、新しい試みや新規出店も見られる。
現在に至るまで、夏季は避暑地として、冬季はスキーというリゾート目的で訪れる人が主である。また八ヶ岳への山登りに利用する人もいる。
アメリカから来日したキリスト教の宣教師で、清里開拓の父と呼ばれるポール・ラッシュが設立したキープ協会が運営する「清泉寮」や「キープ農場」、工芸家のギャラリーなどがある「萌木の村」などが観光名所となっている。
周回するバスルートが複数あり、自転車を貸し出すところも複数ある。ペンションなどの宿泊施設も多くある。 ガソリンスタンドは3軒、コンビニエンスストアは1軒ある。町の外れには滝や渓谷もある。