2017.04.17更新

金峯山寺(きんぷせんじ)

       十一面観音

       愛染明王

         蔵王堂

所在地 奈良県吉野郡吉野町吉野山
位置 北緯34度22分5.7秒
東経135度51分29.4秒
山号 国軸山
宗派 金峯山修験本宗
寺格 総本山
本尊 蔵王権現3躯(秘仏、重要文化財)
創建年 7世紀後半
開基 (伝)役小角
札所等 役行者霊蹟札所
神仏霊場巡拝の道 第39番
文化財 本堂(蔵王堂)、仁王門、
大和国金峯山経塚出土品ほか(国宝)
銅鳥居、木造蔵王権現立像3躯ほか
(重要文化財)
世界遺産

金峯山寺(きんぷせんじ)は、奈良県吉野郡吉野町にある金峰山修験本宗修験道)の本山である。本尊は蔵王権現、開基(創立者)は役小角と伝える。
金峯山寺の所在する吉野山は、古来桜の名所として知られ、南北朝時代には南朝の中心地でもあった。「金峯山」とは、単独の峰の呼称ではなく、吉野山(奈良県吉野郡吉野町)と、その南方二十数キロの大峯山系に位置する山上ヶ岳(奈良県吉野郡天川村)を含む山岳霊場を包括した名称であった。
吉野・大峯は古代から山岳信仰の聖地であり、平安時代以降は霊場として多くの参詣人を集めてきた。吉野・大峯の霊場は、和歌山県高野山熊野三山、及びこれら霊場同士を結ぶ巡礼路とともに世界遺産紀伊山地の霊場と参詣道」の構成要素となっている。
奈良県南部の吉野山に位置する金峯山寺は、7世紀に活動した伝説的な山林修行者・役小角が開創したと伝え、蔵王権現を本尊とする寺院である。金峯山寺のある吉野山には吉水神社如意輪寺竹林院桜本坊喜蔵院吉野水分神社金峯神社など、他にも多くの社寺が存在する。
「吉野山」とは、1つの峰を指す名称ではなく、これらの社寺が点在する山地の広域地名である。また、吉野山の二十数キロ南方、吉野郡天川村の山上ヶ岳(1,719メートル)の山頂近くには大峯山寺がある。吉野山の金峯山寺と山上ヶ岳の大峯山寺とは、近代以降は分離して別個の寺院になっているが、近世までは前者を「山下(さんげ)の蔵王堂」、後者を「山上の蔵王堂」と呼び、両者は不可分のものであった。「金峯山寺」とは本来、山上山下の2つの蔵王堂と関連の子院などを含めた総称であった。


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