2015.06.15更新
如意輪寺
蔵王大権現
トップページへ戻る
所在地
奈良県吉野郡吉野町吉野山1024
位置
北緯34度21分52.4秒 東経135度52分4.3秒
山号
塔尾山
宗派
浄土宗
本尊
如意輪観音
創建年
延喜
年間(
901年
-
922年
)
開基
日蔵
中興年
慶安
3年(
1650年
)
中興
文誉鉄牛
正式名
塔尾山 椿花院 如意輪寺
札所等
近畿三十六不動尊
三十番
役行者霊蹟札所
文化財
厨子入木造蔵王権現立像(重要文化財)ほか
難切不動尊
大悲閣
如意輪寺(にょいりんじ)は、
奈良県
吉野郡
吉野町
にある
浄土宗
の寺である。山号は塔尾山(とうのおさん)。本尊は
如意輪観音
。本堂の背後には、吉野の地で崩御した
後醍醐天皇
の陵・塔尾陵(とうのおのみささぎ)、
世泰親王
墓がある。
平安時代
の
延喜
年間(
901年
-
922年
)に
日蔵
上人により開かれたと伝わる。
南北朝時代
、
後醍醐天皇
が
吉野
に
行宮
を定めた際に勅願所とされたが、天皇は還京叶わぬまま崩御して本堂裏山に葬られた。以来寺運は衰えたが、
慶安
3年(
1650年
)
文誉鉄牛
上人によって本堂が再興され、その際に
真言宗
から浄土宗に改宗した。
正平
2年(
1346年
)12月、
楠木正成
の長男・
楠木正行
が
四條畷の戦い
に出陣するに際し、一族郎党とともに当寺にある後醍醐天皇陵に詣で、辞世の歌「かへらじとかねて思へば梓弓なき数に入る名をぞとどむる」を詠んだという。正行は当寺本堂の扉に鏃(矢じり)で辞世の句を刻んだとされ、その扉とされるものが今も寺に伝わる。
芭蕉
は、ここに立ち寄った折、「御廟年を経てしのぶは何をしのぶ草」などの句を残している。
金峯山寺、吉水神社などがある吉野山からは谷ひとつ挟んで離れた山の中腹に位置する。山門を入ると正面に寄棟造檜皮葺きの如意輪堂(本堂)があり、左方に庫裏、宝物殿、一段高いところに
多宝塔
がある。