2015.06.19更新
善福寺
醫王閣
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山号:
井光山
本尊
:薬師瑠璃光如来
創建:
白鳳時代
開基:
役行者
宗派:
高野山真言宗
当山の創立は不詳。とのことであるが、ここ吉野山では葬儀を行わず祈祷を旨とする修験寺院が多いなかにあって、善福寺は江戸時代の初期から、吉野山の人々の菩提寺として存在していた。
明治初年の廃仏毀釈、神仏分離に際し、金峯山寺や多くの塔頭寺院が廃寺に追い込まれるなか、当山の当寺の川勝教嶽住職が廃寺の仏像を集めた諸仏堂の管理や山上蔵王堂の権益を保つために活躍されている。
当山の裏手には、神武天皇が東征のおり、河内で長髄彦との戦いに敗れたため、熊野に再上陸し、吉野から大和へ入ったが、この時八咫烏とともに道案内をした井光(いひか)大神が出現した跡と伝わる井戸跡がある。
善福寺の本堂は1892年(明治25年)に廃寺となっていた安禅寺宝塔院護摩堂を移建したと伝える。
本尊の薬師三尊のほか、蔵王権現、役行者、弘法大師、聖観音などを祀る。